- 転職して間もないため、すぐに退職したいと言い出せない
- 辞めると言ったら、上司や同僚になにを言われるか不安
- 短期離職が気まずく、すぐの退職は我慢している
こんな悩みにお答えします。
転職することが当たり前になった現代。
当然、転職に成功する人もいれば、逆に失敗する人もいます。
失敗の基準は人それぞれあれど、「失敗した」と気づいた人が思うことは誰しもが同じことではないでしょうか。
そう、転職後すぐの退職です。
ちなみに、この記事でいう「すぐ」は「入社1年未満」を指します。
一般的に1年以内の退職は短期離職とされているからです。
ところが、この転職後すぐの退職が、転職を失敗した人をさらに苦しめます。
短期離職は悪とされる風習があり、そのことで会社や上司に言い出せないためです。
とくに真面目・正義感の強い人ほど、罪悪感に苛まれ、頭を悩ませてしまいます。
人によっては、「人間としてダメだ・・・」と自分を責めてしまうほどです。
筆者も転職を6回してきましたが、半分の3社は1年以内の退職、つまり短期離職でした。
なので、転職してすぐに退職する気まずさや言い出せない気持ちはすごくわかります。
しかも4回目の転職で入社した会社を2ヶ月で退職、次の5回目にあたる会社は1年で辞めたので、短期離職を2回連続でしてしまった過去もあります。
さすがにこのときは「退職する」となかなか言い出せず、数日間具合が悪くなりました。
それほど、退職を切り出すって大変なことなんですよね・・・
ですが、退職を言い出せないのは、あなたの考えている切り出し方に問題があるのかもしれません。
この記事に書いている「意外と簡単な切り出し方」を実践すれば、あなたもすんなりと退職を伝えられるようになります。
先に結論をお伝えすると、仕事の報告ついでに退職話のアポを取ることが大切です。
退職することを言い出せない背景に、退職を告げるアポが取りにくいことがあるため、まずはそこの悩みを解消します。
これさえできてしまえば、あとは上司と2人きりの空間で退職を告げざるをえなくなるんです。
では、具体的にどんな方法・流れなのか?
筆者が実践した例とあわせて、詳しくお伝えしていきます。

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転職後すぐの退職をどうして言い出せないのか?

転職後すぐの退職となると、あれこれ気まずい理由が思い浮かびます。
ここでは退職を言い出せない理由として、一般的に考えられる事例を紹介していきます。

会社や上司・同僚への申し訳なさ
「せっかく入社させてもらったのに・・・」
「いろいろと教育・指導してもらったのに・・・」
退職を考えたとき、会社や上司などへの申し訳なさから、退職したいと言い出せなくなるケース。
真面目なタイプの人が陥りやすい罠であるといえます。
申し訳ないと感じる前提に、『退職=悪』のイメージが根付いていませんか?
たしかに上司や会社の人たちは、退職者・転職者をよくは思いません。
ですが、だからといって他人の価値観に合わせて、あなたが後ろめたさを感じる必要はないのです。
それとあなたは会社より低い立場にいるのではありません。
あくまで会社と労働者は同等の立場にあります。
退職は労働者の権利として、いつでも選択できるということを知っておいてください。
怒られてしまうんじゃないかといった恐怖
上司が高圧的だったり、会社自体が体育会系(いわゆるブラック体質)だと、退職は言い出しにくいですよね。
「退職したい・・・」なんて言ったら、説教されたり、怒られるシーンをゆうに想像できてしまいますからね。
しかも転職してすぐの退職となると、どんな罵声を浴びてしまうのやら・・・
こういったことに恐怖を感じて、退職を言い出せない人は案外多くいます。
周囲からの目線・対応への不安
退職が決まると、遅かれ早かれ周囲の人たちにも話は伝わります。
そうなると、周りからの目線や対応の変化に不安を感じて、言い出せなくなるケースも少なくありません。
さらに今回は転職してすぐの退職。
あなたが引け目に感じてしまう気持ちも当然といえます。
そもそも、ある一定以上の年齢の人は、退職自体をネガティブに捉えている傾向があります。
こういった人は転職してすぐであろうが、勤務歴が長かろうが、退職する人間を悪者に仕立ててくるのです。
自分への不甲斐なさ
「転職してすぐに退職したいなんて甘えだろうか・・・」
「仕事が長続きしない自分はダメ人間なのかも・・・」
仕事に限らず何かがうまくいっていないと、自分を否定的に見てしまうことがあります。
自分への不甲斐なさから、ネガティブ思考に染まってしまう悪いパターンです。
その結果、
「転職してすぐの退職はダメだ」
「仕事は長く続けないとダメだ」
と勝手な思い込みをして、退職したいと言い出せないまま、我慢して働いていくことになります。
次の転職・将来への不安
今の仕事は辞めたいけど、辞めた後が心配という人も多いはず。
独立・起業する人を除けば、ほとんどの人が再度転職することになりますが、その転職がうまくいくか不安になってしまうわけです。
「短期離職のあとに転職先が決まるか心配・・・」
「次の仕事も合わないんじゃないだろうか・・・」
転職してすぐの退職は自己肯定感が低下しているので、悲観的になってしまうんですよね。
そして、自分が作り出した恐怖に打ち勝てず、退職したくてもできない負のスパイラルにハマってしまいます。
とはいえ、次の仕事なんてやってみないと何もわからないんですけどね。
退職を切り出す最初の一声が1番言い出しにくい
たしかに転職後すぐの退職は言い出しにくいもの。
「退職の意思を伝えなければ」と意気込むほど、余計に言えなくなることも事実です。

もっとも難しい上司へのアポ取り
おそらく大半の会社では、『退職は直属の上司に伝える』という規定になっているかと思われます。
仮に就業規則などに記載がなくても、暗黙のルールとしてそう定めてあります。
したがって、退職をする上で最初の難関となるのは、『退職を上司に告げる』ことになるわけです。
そうなると退職を伝えるために上司へアポを取ることは欠かせません。
周囲に人がいる状態で話すような内容ではありませんからね。
で、このアポ取りが切り出しづらい。
なぜなら、アポを取るためのトークで退職の件だと勘づかれる気がするからです。

いかがでしょう?
どことなく「こいつ辞めたいとか言い出すんじゃないか?」と想像できませんか?
現代は転職も一般的になってきたので、とくに上司も勘づきやすくなっています。
筆者の場合は転職回数が多かったため、「また辞めるのか?」とすぐ勘づかれていたと思います(笑)。
そして、「勘づかれるんじゃないか?」と思っていると、なかなか言い出せなくなるんですよね。
退職したいのに退職することを知られたくないというパラドックス。
きっとあなたも共感できるんではないでしょうか。

言い出そうと意気込むほど言い出せないスパイラルにハマってしまう
退職したいと言い出せないあなたは、日々自分に言い聞かせていることでしょう。
「よし!今日こそ上司に言うぞ!」と。
ですが筆者の経験上、こうやって意気込むほど、結果として言えずじまいにおわります。
そして「明日こそは!」「次こそは!」と意気込んでは言えず、ズルズルと長引いていくのです。
なぜこうなるかを考えてみると、頭で考えすぎていることが原因でしょう。
頭の中が退職したいことにフォーカスをし過ぎて、大ごとだと捉えてしまっているからです。
また、頭で考えてばかりいると、退職を伝えたあとの上司の反応も心配になってきます。
「なんて言われるのだろう・・・」
「怒られるかもしれない・・・」
勝手な想像で不安な気持ちになってしまい、気づけば言い出せないスパイラルにハマっているというわけです。
周囲を気にしすぎてタイミングを失ってしまう
上司に言うときに気になるのが、周囲の人たちの目です。
言い換えるなら、「同僚たちに気づかれないか?」ということ。
勘の良い人であれば、上司にアポ取りをしているのを見ただけで、「退職するのかな?」と気づいてしまうかもしれません。
つまり、ここでも退職したいのに退職することを知られたくないパラドックスが邪魔をしてきます。
告げる相手となる上司を気にして、周囲の人たちの目も気にする。
これだけ他人を気にしていたら、退職を言い出せないのも当然といえるでしょう。

言い出せない転職後すぐの退職を切り出す方法

どんなに言い出せない転職後すぐの退職でも、一度切り出してしまえばそれ以上労力を使うことはありません。
1番言い出しにくい最初の一声さえ掛けてしまえば、その先は嫌でも話が進んでいくからです。
では最大の難関でありながら、最初で最後の難関でもある退職を切り出すという行動。
ここで意外と簡単に切り出せる方法を解説していきます。

仕事の報告で上司へコンタクトをはかる
退職話だけを持ちかけようとすると、前述したとおり言い出せなくなるケースがほとんどです。
そこで、仕事の報告をメインに持ちかけ、ついでに退職を告げるためのアポを取りましょう。
仕事の報告で会話を交わしたあとなので、その流れでアポをとることは簡単です。
しかも周囲にも退職の話だと悟られることはありません。
報告を終えたら、別で話があることを伝えてアポを取る





といった流れです(ちなみに上記は筆者の実体験に基づく)。
どうです?あなたにも意外と簡単にできそうな気がしませんか?
1対1の空間で退職を切り出す
先に取ったアポのとおり別室に誘導したら、いよいよ1対1での話の場です。
正直、ここまできたら退職を言い出す以外の選択肢はとれません。
これまで悩んでいたような
「結局言えなかった・・・」
ということはまず起こりえません。
上司を別室に呼び出し、1対1で話すことになって、何も言えませんでしたなんてオチはありえませんからね。
もし言葉につまっても上司の方から「話ってなんだ?」と聞いてくるでしょうから、なにかを話すまではおわらないはずです。
つまり、退職を言い出すしかない状況を作り出すことで、半強制的に退職を切り出すといった手段なわけです。

転職後すぐの退職も悪いことではない
日本では終身雇用の名残から、いまだに『退職』=『悪』とされている傾向が強いです。
あわせて『石の上にも3年』といったことわざや、『我慢』を美徳とする風習から、退職者への風当たりは強くなる傾向にあります。
そういったことから、今回のような転職後すぐの退職には、さらに悪い印象を持つ人がほとんどだと考えていいでしょう。
とはいえ、それは日本人に多い価値観というだけであって、決して悪いことではありません。

転職後すぐでも退職していい
大前提として、労働者の意志による退職は原則『自由』です。
したがって、転職してすぐの退職であっても、会社側が拒むことはできません。
ただし、民法によって退職に関する規定が定められているため、いつでも好き勝手に退職できるわけではないので注意。
- 雇用期間の定めなし ⇒ 退職日の2週間前までに退職意志を伝える(年俸制の場合、3ヶ月前まで)
- 雇用期間の定めあり ⇒ 原則、契約期間中は退職できない(※ただし、やむをえない事由があれば直ちに退職可能)

たとえ就業規則に『2ヶ月前までに申し出ること』と書かれていても、民法が優先されます。

批判されるのは悪いことをしたからじゃなく、人と違うことをしたから
この記事で何度も言っていますが、退職すること自体が悪い評判になります。
そして、転職後すぐの退職はもっと悪い印象を与えます。
当然、批判的な言葉を浴びることも出てくるでしょう。
でもそれはあなたが悪いことをしたのではなく、他の人(一般的な人)と違うことをしただけです。
人と違うことは、決して悪いことではありません。
考え方によっては『個性』とも取れます。
むしろ『個人の力』にフォーカスされる現代において、他の人と違うことはある種の強みになるかもしれません。
結局、周りの目ばかり気にしていても、自分の人生を生きることはできないのです。

自分の人生なので他人に言い訳する必要はない
おそらく、退職することが知れ渡ったら、いろいろ批判的なことを言ってくる人が出てきます。
先に書いたとおり、自分の人生を生きる上で、他人の目なんて気にしなくていいです。
ましてや、そういった人たちに弁明する必要もありません。
言い訳もせず、黙ってスルーしましょう。
退職者に絡んでくる人なんて、基本ヒマな人です。
それか自分も辞めたいのに辞める勇気がなく、退職できるあなたをひがんでいるかのどっちかでしょう。
自分の人生を精一杯生きている人は、他人を批判したりしません。
どんな人生も、本人が決めるべきだと考えていますからね。
退職を言い出せないことのリスクを知る
退職にリスクはつきものですが、退職しないことにもリスクはあります。
わかりやすいところで、今辞めたくて仕方ない仕事を今後もずっと続けると考えたらどうでしょうか?
ゾッとしたんじゃないでしょうか?
つまり、そういうことです。
仮に退職して次の転職にも失敗したとします。
そしたらまた転職すればいいじゃないですか。
そもそも転職が成功するか、失敗するかは行動してみないとわかるはずもありません。
ですが、今の仕事はどうでしょう。
辞めたいと思う仕事なので、「嫌だ」という感情があるはずです。
その仕事を今後も数十年続けるなんて、肉体的にも精神的にも大変なことです。
個人的には、辞めたい仕事を続けるよりも、成功するかもしれないし失敗するかもしれない新しい道を選ぶべきだと思います。
もちろん、なるだけ成功確率を高めるために、情報分析はしますがね。
辞めたい仕事を嫌々続ける人生なんて、まっぴらごめんです。
そんな我慢ばかりの人生の方が、この先の時間を無駄にするリスクがはるかに大きいと筆者は思います。

それでも転職後すぐ退職したいと言い出せないあなたへ
とてもじゃないけど退職を言い出せそうにない人がいたとしたら、次の2つのアドバイスを送ります。
- 退職するには退職したいと言うしかない
- 自分で言えそうにないなら『退職代行サービス』を使ってみて

どんな理由であれ退職したければ言うしかない
どうしても言い出せないというあなた、当たり前のことですが、言わないかぎり退職なんてできません。
この先も言えないままなら、ずっと今の仕事を続けなければいけませんよ。
わかりきっていることだと思いますが、退職したいなら言うしかありません。
言わないまま退職できるなんてことは、クビやリストラになる以外ありえません。

最終手段は退職代行サービス利用して退職する
退職代行サービスというものをご存じですか?
読んで字のごとく、あなたの代わりに退職の手続きを代行してくれるサービスです。
簡単にまとめると、以下のような流れで退職することができます。
- 退職代行サービスを依頼する
- 料金を支払う
- 退職届を郵送する
- 退職完了
この間、会社に行きたくなければ、行かないまま退職することも可能です。
スピード感があるので、「すぐにでも退職したい!」という方にはピッタリのサービスかもしれません。
その他、メリットやデメリットは以下のとおり。
- 退職を言い出せない人でも簡単に辞められる
- 即日退職も可能
- 会社に行かず、誰にも会わなくて済む
- 引き留めにあわずに済む
- 依頼・手続きも簡単
- お金がかかる(正社員/契約社員:5万円程度、アルバイト/パート:3万円程度)
- 非常識だと思われる

そんな退職代行サービスも、今では複数存在しています。
いくつか調べてみたので、筆者がおすすめできる3つを紹介しておきます。
1.日本初・業界最大手の退職代行「EXIT」
NHKにも取り上げられた日本初の退職代行サービス。
退職代行サービスを知っている人は、間違いなく聞いたことがある会社だと思います。
ここの魅力はなんといっても豊富な実績。
日本初というだけあって、国内での実績はNo.1です。
今では、月に300人もの退職を代行しているという業界最大手はほかにはないサービスも行っています。
それは退職代行だけにとどまらず、その後の転職までサポートしてくれるということ。
未経験からのキャリアチェンジに強く、転職決定人数No.1のワークポートと提携しているのです。
退職代行サービスを使ってみたいという人は、まず退職代行EXITをチェックしてみてください。
2.弁護士事務所による退職代行「汐留パートナーズ法律事務所の退職代行」
弁護士が退職代行をしてくれるという圧倒的な安心感。
当然、弁護士なのであらゆる法的知識があり、退職時のサポートもバッチリです。
さらに、もし退職時にトラブルが生じたとしても、法的対処までできるところが魅力であるといえます。
その場合は追加報酬を支払う必要がありますが、トラブルに巻き込まれて、時間やお金を消費してしまうよりは断然マシです。
また、あなたがブラック企業に勤めていたとしたら、残業代などの未払い賃金があるのではないでしょうか。
汐留パートナーズ法律事務所に依頼すれば、残業代や退職金などの請求もできるので、退職代行の依頼費用もペイできるかもしれませんね。
3.顧問弁護士監修の「退職代行Jobs」
新しめの退職代行サービスでありながら、顧問弁護士監修の安心して任せられるサービスです。
実はこちらの弁護士の方、ご自身も退職に関することで悩んだ経験があるということで、退職代行サービスを始められたそう。
つまり、利用者の気持ちを理解された上で、退職のサポートをしてくれるのです。
また、退職代行利用者へ無料のカウンセリングも行っています。
デリケートな悩みなので、同じ経験をした人に相談できるのは、より一層安心できるのではないでしょうか。
退職代行サービスも利用するか迷っている場合は、退職代行Jobsで相談だけしてみるのもいいかもしれません。
転職後すぐの退職でも切り出すのに勇気はいらない
なかなか言い出せない転職後すぐの退職も、最初の一声がポイントだとお伝えしました。
- 仕事の報告をダシに上司へコンタクトをとる
- 報告を終えたら、別に話があると別室でのアポを取る
- 別室にて退職すると告げる
この3ステップさえこなしてしまえば、あとは退職日を待つだけです。
意気込みも勇気も必要ありません。
で、どうしても自分で言えない場合は退職代行サービスを利用してください。
嫌な仕事を我慢して続けるくらいなら、お金を払ってでも辞めてしまいましょう。
最後に、あなたの人生を生きるのはあなただけです。
自身の貴重な時間を無駄にしないためにも、的確な判断を下してくださいね。
