この記事では、彼女(パートナー)がうつ病・抑うつになってしまったときの付き合い方と心構えを解説しています。
もし、あなたの大切な彼女がうつ病になってしまったら、上手く付き合っていく自信はありますか?
うつ病は突然やってくるもの。その症状は専門家や経験者でもない限り、具体的にはわからないことでしょう。
さらに、そのうつ病を彼女が発症したとなれば、彼氏(パートナー)であるあなたはどう付き合っていけばいいかわからなくなってしまいますよね。
僕も当時の彼女に「うつ病かも・・・」と打ち明けられたときは、何が何だかわからなくなりました。
下手に励ますことで相手を傷つけたり、ストレスからイラッとしてしまったり、当時の自分を振り返ると恥ずかしい限り。
彼女はもちろん、僕自身も本当に苦しい1年間でした。
しかし、そんな1年間を経て、うつ病の彼女と付き合っていく上で大切なことを学びました。
まずこの大切なことをお伝えしておくと、「ありのままを受け入れて、側に居てあげよう」ということ。
このシンプルな対応こそ、もっとも相手の救いになることができます。
結果的にその彼女とは、別の理由で別れることになりましたが、この経験は僕に大きな影響を与えてくれたと思っています。
もし、あなたが同じように「彼女がうつ病かも・・・」「うつ病の彼女との付き合い方がわからない」という状況で悩んでいるのなら、この記事を参考にしていただけると幸いです。
本記事の内容はあくまで一個人の意見です。参考程度にご覧ください。
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彼女がうつ病とわかった経緯
「うつ病かも・・・」とわかったのは付き合って3年目の夏でした。
いつも明るく、うるさいくらいしゃべる彼女におかしな様子が見られ始めます。
僕「ねえ?話聞いている?」
彼女「・・・」
僕「どうかした?」
彼女「・・・あ、ごめん。なに?」
このように会話が上手く進まないことが時折あり、その頻度がだんだんと増えてきます。
他には急に怒り出したり、逆に黙り込んだり。以前より明らかに感情の起伏が激しくなっていました。
そんな日々を過ごしている内に徐々に笑うことも少なくなり、ネガティブな発言をするように。
「死にたい」「生きていても楽しくない」など。
これはおかしいと思った僕は、彼女に診療内科に行くように勧めます。当然、最初は嫌がっていましたが、僕の勧めに根負けして心療内科行くことに。
検診を受けた結果、『抑うつ』との診断が。ここで初めて僕と彼女の中に『うつ病』という認識ができました。
抑うつ = うつ病の軽度なもの、うつ病の一歩手前
彼女がうつ病になってしまった理由

仕事や人間関係からのストレス
彼女の職業は保育士。女性ばかりの職場でした。
以前から職場での人間関係が辛いとは聞いていました。おそらくそこからくるストレスが1番の原因でしょう。
しかし、明確な理由は知るよしもありません。
心療内科の先生いわく、特定のストレスはもちろんながら、いくつかの組み合わせでも発症するとのこと。
僕の気付かない内に彼女は色々なストレスを抱えていたようです。
彼女がうつ病になってしまうまで気付けなかったことは、今でも悔しく思っています。
彼氏である僕の接し方にも問題があった
当時を振り返ると、僕自身の接し方にも問題があったように思えます。
仕事が忙しかった僕は、彼女との接し方が雑になっていました。もしかすると真剣な相談ごとをしたかったのかもしれません。
しかし、この頃の僕は冷たいというか愛想に欠けていたというか、正直自分が疲れているときにはあまり相手にしていませんでした。
職場でのストレスに加え、彼氏である僕がそんな接し方をしていたのです。彼女は逃げ場を失い、追い込まれていったのでしょう。
彼女の異変に気付けない上に、さらに追い込んでいたと思うと身も張り裂ける思いです。
彼女だけでなく僕も苦しかったうつ病発症後の3ヶ月
抑うつで仕事に通い続けた結果、症状が悪化し休職
彼女がうつ病だとわかってから、現実を受け入れるまで時間が掛かりました。
先生「うつ病です」
そう言われても、
「えっ、そんなの診断する先生によって変わるんじゃないの?」
とさえ思っていたので、うつ病という事実さえ受け入れていなかったのです。そして、ここでも彼女を1人にしてしまっていました。
徐々に症状が出て苦しむ彼女でしたが、「このくらいで負けていられない」と仕事にも通っていました。本来ならここで僕が止めるべきだった。
その後も仕事に通い続けていた彼女の症状は当然悪化していきます。ついには心療内科の先生から「休職しなさい」と言われる始末。
結果、抑うつの診断が出てから1ヶ月後、保育園に診断書を提出し彼女は休職することに。
彼女の休職を機に考えを改めた
当時の僕はセレクトショップの販売員をやっていたので、朝9時~夜10時くらいまで仕事をしていました。基本的には早番・遅番で勤務時間が異なるのですが、社員という立場上、営業中は常にお店にいるような状態でした。
当然、彼女が抑うつと診断されたあとも、変わらず働いています。
極力、仕事が終われば彼女の元へ行き、側に居るように努めました。休日も一緒にいるようにして、彼女が気分転換できるように外出したりもしていました。
それでも彼女の症状は良くならず、休職することに。ここで僕は考えを改めることに。
「真剣に彼女と、うつ病と向き合わなくてダメだ」
この思いからネットや本で情報を漁っては、彼女との付き合いに活かせるよう生活に盛り込んでいきました。
今でも鮮明に覚えているのは、ツレがうつになりまして。のDVDを2人で見たことです。決してふざけていません。真剣です。
コミカルでありながらもうつ病の特徴を捉えており、接し方や考え方は非常にタメになりました。
この映画で学んだことは、後に自分自身がうつ病になりかけた時にも役に立つことになります。
彼女の休職から2ヶ月後には、仕事もある程度セーブし、2人の付き合いも安定してきていました。
うつ病の彼女との付き合い方は「求めない」こと
うつ病になると「早く元気になって欲しい」といった励ましですら辛いものになります。
何かを求められると、それを足りないものだと感じてしまい、自分はダメだとネガティブな感情が湧いてしまうのです。
そんなうつ病の彼女との付き合いで大切なのは「求めない」こと。
まずは今の彼女と向き合い、彼女のやりたいようにさせてあげましょう。
「今のままの自分でいいんだ」と思ってもらえるようにしましょう。
もし、あなたが彼女に何かを求めるとしたら、「自分を傷つけないで」ということ。
最悪、自分で自分を傷つけてしまう兆候が見られたら、優しくフォローしてあげましょう。
うつ病の彼女と付き合っていく上での心構えは「ありのままを受け入れる」こと
うつ病になった彼女は自己否定をしがちでした。
「自分はダメだ」「生きている価値がない」「私なんて死んでもいい」
このように自分の存在価値にすらネガティブになっています。本来、人間は生きているだけでいいはずなのに。
そんな彼女に対する心構えは「ありのままを受け入れる」ことが大切です。前述の「求めない」と意味合いが似てきますが、とにかく「今の自分でいいんだ」と思ってもらうことが重要なのです。
なので、決して今の彼女を否定することなく、ありのままの彼女を受け入れましょう。
このとき、彼氏であるあなたも心から「ありのままの彼女を受け入れる」という気持ちが必要になります。
うつ病の彼女は変化に敏感です。嘘の気持ちで接してしまうと、かえって彼女を傷つけてしまう恐れがあります。
彼女がうつ病になってしまったらとにかく側に居てあげよう
1番は側で支えてあげること。これに尽きます。無言で側に居るだけでもいいんです。
そして「今の彼女を受け入れる」姿勢で、彼女をサポートしていきましょう。
僕は結果的に別れてしまいましたが、当時の経験は2人の関係をより深いものにしてくれたと感じています(今も連絡を取り合う関係です)。
うつ病だとわかったとき、付き合い方がわからないときは本当に大変です。
ですが、その窮地を乗り越えることができれば2人を成長させてくれるはず。
あなたは彼氏として、大切な彼女を守ることに努めてくださいね。