この記事では、4年間自動車工場で働いた経験から、工場に転職を考えている人のために仕事内容を明かしています。
突然ですが、筆者はこれまでに転職を6回し、7社に勤めた経験があります。
転職回数が多い(多過ぎる)筆者ですが、それぞれの会社ではそれなりの立場で働き、結果も残してきました。
責任のある仕事も任せられ、職場の人たちとも仲良くさせてもらい、楽しい会社生活を積み重ねてきたと思っています。

そしてこの豊富な仕事経験が「仕事選びに悩む人の役に立てたら・・・」と考え、あることを思い付きました。
それは、これまでに勤めた仕事内容を記事にすることで、同じ仕事へ転職を考えている人の参考情報にしてもらうということです。
仕事内容や勤務時間、仕事としてのメリット・デメリットなどをありのままに書いていきますので、生の声として参考になるはず。
ということで早速1発目を書いていきます。
まずは1社目として勤めた、大手自動車メーカーの工場勤務編です。

サクッと読める
大手自動車メーカーに入社、勤務地は神奈川で工場勤務

高卒で就職した僕が入社したのは、国内でも有数の大企業である大手自動車メーカーでした。
社名は公表しませんが、神奈川にある自動車メーカーといえば、ある程度の人はおわかりになるでしょう。
で、勤務地となったのは神奈川県内の工場。
主にコンパクトカーを製造していたこの工場は、当時生産台数が多く、まあまあ忙しかったことを覚えています。
ちなみに僕がこの会社に就職した理由は「名が通っている大手だから」ということだけでした。

結局、そんなことで仕事を選ぶとつまらない人生になることは後に気付くわけですが、当時はそんな浅はかな思考で人生を歩んでいました。
なお、工場勤務になったのは採用試験の結果であり、自ら工場勤務を望んで応募したわけではありません。
試験の結果が優秀であれば工場以外の勤務になっていたでしょう。

車のバンパーを作る成形課に配属、主な仕事内容は部品の組み付け

配属部署は車のバンパーを作る成形課。
バンパーは樹脂でできているので、樹脂の成形から塗装、部品の組み付け、梱包の部署がありました。
筆者は部品の組み付けを担当する出荷工程という部署になり、日々部品の取り付けを行うことに。
バンパーに2~3種類の小さな部品を付けるだけの簡単作業です。
しばらくその仕事が続くと、出荷工程の中の他の仕事をしたりしました。
部品の供給やバンパーの運搬、品質チェックなど。
どの仕事も単純作業なので非常に簡単な仕事でした。

ライン作業でひたすら同じ内容を繰り返す毎日

工場仕事なので、基本的に同じ仕事をひたすら繰り返すライン作業となります。
簡単なジョブローテーションがあるにしろ、そんなに大差はありません。
毎日毎日同じ仕事の繰り返しです。
これは人によって2つの受け取り方があります。
- 簡単で楽な仕事
- 退屈で辛い仕事
筆者は後者でした。
最初の頃は良かったのですが、ある程度経験してくると「あれ?なんのために働いているんだろう・・・」という気持ちになってきます。
『単純作業』『簡単な仕事』といっても、その価値観は単純でも簡単なものでもなかったです。

工場勤務は昼夜二交代制、残業や休日出勤もあり

工場自体の勤務は日勤のみと、昼夜二交代制がありました。
作っている車種によって異なる勤務体制をとっていた形です。
筆者がいた部署は昼夜二交代制だったので、1週間ごとに早番・遅番と切り替えて仕事をしていました。
- 早番 6:30~15:00(昼休憩45分)
- 遅番 16:00~21:30(昼休憩45分)
- 日勤のみ 8:00~17:00(昼休憩60分)
残業は予定台数に対する進捗状況で発生します。
当然遅れを取っていれば残業となるわけですが、これが遅れる遅れる。

で、ほぼ毎日のように残業になってしまうんですね。
だいたい0.5~1時間の残業は当たり前に発生していました。
この遅れが大きくなってくると残業だけでは取り戻せなくなります。
そうなると休日出勤も発生してきます。

給料は交代制かどうかと残業・休日出勤次第で割りともらえる

筆者は二交代制で残業も休日出勤も多かったので、コンスタントに高めの給料をもらえていました。
高卒1年目で基本給が16.3万円程度でしたが、
- 交代手当:1.5万円程度
- 夜間手当:5千円程度
- 残業手当(休出込み):4万円程度
が上乗せされ、毎月22万円ちょっと(19歳当時)が支給されてしました。
同期や他に高卒で就職した友人の中では、高い方だったようです。
手取りは18万円程度になっていましたが、住まいは寮で食事も専用食堂だったので、結構お金には余裕がありました。
昇給は8千円~1万円程度、ボーナスは4ヶ月ちょっとだったと記憶しています。

工場勤務での仕事を4年間経験して感じたこと

工場勤務の製造業へ転職を考えているあなたに、メリット・デメリットを簡単にまとめておきます。
気になるところがあれば、直接ご質問いただいても結構です。

メリット
- 仕事が簡単
- 長時間労働にならない
- 数字に追われない
- 適度に身体を動かせる
- 残業代全額支給

デメリット
- スキルアップが難しい
- 退屈
- 夏は暑く冬は寒い
- 危険もある
- 変則勤務は健康を害す

製造業・工場勤務が向いている人はこんな人
- 簡単なルーティンワークがいい
- できるだけ人と関わりたくない
- 数字に追われたくない
- 未経験可の仕事を探している
- なんでもいいからとにかく仕事に就きたい

工場の仕事はほとんどが未経験可の求人のため、割と簡単に就職・転職することができます。
雇用形態が正社員のものもあれば、契約社員や派遣社員の場合もあるので、あなたが求める働き方で選びましょう。
工場勤務の仕事に転職するには
工場の仕事に特化した転職サービスを利用する
もし、工場勤務の求人を探すのであれば、工場の仕事に特化した転職サイトを使うと便利です。
おすすめは『工場ワークス』。
なんと全国の工場求人を検索して、応募することができます。
また、工場ワークスは業界No1のサイトでもあります。
毎日更新の求人は、なんとその数27,000件を超えるボリュームです。
男女ともに応募可能で、未経験でも短期間で高収入を狙えますよ。
正社員登用もあるので、長い目で見てもチャレンジする価値ありです。
効率よく探すなら転職エージェントサービス
自分で仕事を探す時間がない場合は、転職エージェントサービスの利用をおすすめします。
筆者おすすめはマイナビ転職エージェント。
エージェントがサポートしてくれるサイトだと、エージェント任せで転職活動が可能です。
登録時は自分の情報や希望条件と入力するだけで、希望に添った求人をエージェントがどんどん投げてきてくれます。
もちろん嫌だった場合は断っていいので、とりあえず登録だけしておいて、求人の様子だけでも見ておくといいでしょう。

工場勤務の仕事は退屈だった

少し悪い見方に偏った内容になりましたが、それだけ僕には合わない仕事でした。
退屈が苦手な筆者にとっては苦痛でもありました。

今でも働いている同期は「この仕事が好きだから辞める気なんてまったくない」と言っていたりもします。
合う人にはとても良い仕事みたいです。
結局のところ、仕事は自分で選ぶものです。
他人がなんと言おうが自分がいいと思った仕事をすることが1番です。
もしあなたが工場での製造業を希望するのであれば、今すぐ行動しましょう。
働いた結果、合わないと思えば、またそのときに考えればいいですからね。
